デニムとジーンズの違い
2020/11/20
よく「デニムとジーンズはどう違うの?」という声を耳にします。
ここでは簡単に、デニムとジーンズの違いを説明していきます。
デニムとは、ジーンズなどに使われる、厚手の綿の綾織物(あやおりもの)のことで、生地(布地)の一種になり、一般的なデニムは、インディゴ染めのたて糸と染色されていないよこ糸で織られています。
それに対し、ジーンズとは、デニムなどの厚手の生地素材を使ったパンツ(ズボン)のことを指します。
リベットなど金属製付属品による補強、ヨーク等を使った直線的な型紙、特殊なミシン設備を用いた頑丈で効率的な縫製をされた構造上の特徴があります。
ではデニムとジーンズの最も根本的な違いは何かというと、デニムは「生地素材」であり、ジーンズはできあがっている「製品」であるという点です。
実際には、ファッション誌などを中心にジーンズなどデニム製品のことを「デニム」と呼ぶことが一般的になりつつあるように感じるので、事実上、「デニム」という言葉は、デニム生地を指す場合とデニム製品を指す場合がある(両方の意味をもつ)といっても良いかなと個人的には思っています。
ただ、厳密な意味では、「デニム」というのは(ジーンズの一般的な素材である)布地のことを指し、「ジーンズ」と同義ではないということは知っておいてもいいかもしれませんね。